読書の秋 ~古本を買い漁って休日に一気見しよう~

皆さんこんにちは。突然ですが読書していますか?(本当に急)

筆者は数年前から読書を趣味にして、ブックオフに行き特に100円コーナーにある安い小説を手に取り、気に入ったものを買い読み終えればまたブックオフへ売るというリサイクルを続けています。

今回は読書の面白いところと、ここ数年読んだおもしろかった小説をいくつか紹介したいと思います。

読書のすばらしさ

恐らく読書の習慣がない方が最後に活字に触れたのは、小中高の読書の時間以来でしょう。(地域差があると思いますが)筆者が読書を趣味にしようとしたきっかけは、ハンガリー出身の女性作家であるアゴタ・クリストフという方の悪童日記を読んだことです。この作品はほかの小説とは違い○○をやった、○○だった、○○が○○でこうだった、という非常にシンプルな文面で心情を伝えることなく事実のみを淡々と描くもので、読みやすさはもちろんのことそれに半比例して、すさまじいストーリーと結末があり、まさにこの作者の作品をもっと見てみたい!という好奇心を掻き立てる作品です。ちなみにこのシリーズは3部作構成ですので興味のある方は冒頭だけでも読むことをお勧めします。そのうちこのシリーズの感想を綴った記事を書きたいと思います。

話が逸脱しましたが読書のすばらしさについてですね笑

  • 平日の空いた時間や、休日の暇つぶしになる
  • 何より物語が楽しい
  • コスパが非常に良い

平日の空いた時間や、休日の暇つぶしになる

数十年前までは携帯やスマホが存在しなく、人々の隙間時間に親しまれた読書ですが、今となっては道行く人々が片手にスマホ、首を下に傾け画面に熱中している時代です。ニュースや電子書籍で活字に触れているのでしたらそれは素晴らしい時間ですが、ゲームや動画を見てただ楽しいから、おもしろいからと時間をつぶすのは少々もったいない気がします(否定しているわけではありませんし、そういった時間も必要で、個人の自由です)ただ、それよりも見たことも聞いたこともない、自分の知らない物語に触れ、ゆったりとした時間を過ごすのも悪くありません。なにより読書にはリラックス効果があります。また集中力を高め電車の移動時間や仕事が始まる前に読書をすることによって1日の始まりにメリハリをつけることもできます。

休日に何もしない。それもまた良い休日でしょう。それが休日とも言えます。ただ暇を持て余し「何かしたいなぁ」と感じることがあったのならまずは何も考えず読書をしてみましょう。読み切らなくともいいのです。始めてみるのが重要で、面白い内容であれば没頭し、時間も忘れて読破してしまうことでしょう。そうして小説を読み終わった余韻に触れ、またおもしろい作品を求めるようになります。

筆者の場合は件のアゴタ・クリストフの作品によって小説のおもしろさを実感し、いろいろなジャンルの小説を買い漁り、ブックオフに通い、十分に選び、吟味し(その選ぶ時間が面白いまである)休日に読むことを楽しみに仕事をしていたりします。

とにかく騙されたと思って、ジャンルは何でもいいのです。何を読んでいいかわからない場合は、今流行りの小説コーナーのものを読めば大体は面白い内容ですのでそれらを購入するのが良いかと思います。

なにより物語が楽しい

小説を書く人は良いものを書こうとします。面白くないものを書こうとする小説家はいません。しっかりとした物語と結末を書きます。それが小説です

おもしろいのかおもしろくないのか、それを判断するのは読者ですが、面白いと思ったものを世に出すのが小説家ですので、その作者が思い描いた作品をこちらは吟味するのです。

たしかに個人の感性によって感想は違います。(ラーメンの好みに似ている)がしかし小説を通して作者がどういう風にこの作品を書いているのか?と考察するのも読書の醍醐味だと思います。それが学校で書いていた読書感想文であり、読書を楽しむ部分の1つだと思います。

心を無にして読んでいるものに没頭し、この作品こうだったなぁとか、あれが良かった、ここは微妙だった。読み終えてそういった感想を抱くことによってまた違う小説を読む意欲が生まれます。

コスパが非常に良い

筆者が主に利用している書店はブックオフです。特に書物の品質にこだわりはないので、大体100円コーナーの小説を購入し、読み終えた後はまとめて売りに行きます。大体1冊10円もしくは値段がつかないことが多いですが元をたどれば100円で購入したもので暇つぶしかつ楽しい時間を与えてくれるので、こんなにコスパのいい趣味はありません。なにより世に出ている小説やハウツー本を含め人間のいち人生ですべて読み終えることは不可能です。なのであなたに合う書物は必ず存在します。

筆者お勧め本

ということでまだ小説を100冊も読んでいない初心者ですがここ数年読んだ中でのお勧めの本を紹介したいと思います。

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成瀬は天下を取りにいく [ 宮島 未奈 ]
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成瀬は天下を取りにいく 作者の紹介などは省きます。 最近読んだ中で一番没頭した小説です。とにかく読みやすく文字数も少ない。主人公である成瀬という少女に目が離せず、物語もスムーズに進んでいき1つ1つのストーリーも面白く、終盤に近付くにつれ「あれ、もう終わっちゃうの・・・」といった感じで時間も忘れて読書に没頭してしまいます。友人知人にお勧めの小説を聞かれたらとりあえず勧めたい小説NO1です。細かい紹介はしませんがぜひ読んでもらいたい作品です。 今現在漫画で連載されていますがこの先実写映画化もありそうな小説。
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コンビニ人間 (文春文庫) [ 村田 沙耶香 ]
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コンビニ人間 まずタイトルで惹かれますよね笑 たしか少し前に紹介した記憶があります。作者はクレイジー紗耶香と呼ばれる村田紗耶香さんと呼ばれる方で非常に特徴的な小説を書く方の作品です。 こちらも文字数が少なく1時間程度で読むことができますのでちょっと小説を読んでみたいと思う方にお勧め。 裏腹に内容は実に奇妙で通常の感性とは違う主人公の不気味さに読む手が止まりません。 筆者もたまに読みたくなるので安く買った本ですが売らずにたまに読み直して奇妙な感覚に陥っています。 メディア化されないかぁ
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有頂天家族 (幻冬舎文庫) [ 森見 登美彦 ]
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こちらはアニメ化もされている有頂天家族シリーズです。京都に住まう化けタヌキの喜劇。「阿呆の血のしからしむるところ・・」を筆頭に主人公とその兄弟たちのドタバタした日常と戦いがお洒落な文章かつシンプルに描かれているので、ページ数は多いですが次が気になり、めくる手を止められず眠気も忘れ読破してしまうことでしょう。小説を読んでからアニメを見るとさらに面白いです。こちらは一気見がお勧めなので休日に読むことを推奨いたします。

先ほどから名前が出ているアゴタ・クリストフさんの「悪童日記」です。この小説をきっかけに読書にはまりました。映画化もされており一部マニアからは高評価です。万人受けするかはわかりませんが読みやすさは抜群。なぜなら主人王たちの心情は一切描かれておらず起きた事実のみを日記方式で小説として描いているので。 暗い混沌とした戦争時代を無垢な双子が互いに力を合わせて「悪童」として生き延びるお話です(簡単に言えば) もちろん映画も面白いです。 筆者はこのアゴタ・クリストフさんの小説にはまり、ネットやブックオフの店舗取り寄せ機能をフル活用し書籍をすべて集めました笑 好みの小説があればその作者の小説や自伝をすべて読みたくなるのです。 一風変わった作品ですが「悪童日記」はかなり読みやすいので(他作品はそうでもない)お勧めです。
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人間失格 (角川文庫) [ 太宰 治 ]
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日本人なら誰でも知っている太宰治の「人間失格」です。あの有名な「恥の多い生涯を送ってきました。」の冒頭から始まる小説です。今まで太宰治なんて古い小説だし感じも多そう・・。とか敬遠していましたがそんなことはありません。しっかり読みやすいし内容も分かりやすく万人受けする内容です。文字数も多くないので割と数時間で読み終えてしまいます。 内容の感想は省くとして1回読んでほしい、というのが素直な気持ちです。「地獄・・」と言いしめたとあるシーンは妙に臨場感にあふれていてまるで映画を見ているようでした。楽しい小説ではないですがその文章は芸術そのもの。ぜひ1度読んでみてください

今回は有名どころを多く紹介しましたが、機会があればもっとマイナーな筆者のすすめ小説を紹介したいと思います。

社会人となってあまり読書をしなくなった方も学生の方も、ぜひ本を手に取り読書を自分の生活の一部にしてみてはいかがでしょうか?

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